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純「大好き」

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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 17:22:31.77 ID:IC/rv0qF0
私、中野梓には友達がいる。
一人は平沢憂。
運動も勉強も何でもできる。
姉である唯先輩を心から愛している優しい子。
そしてもう一人は鈴木純。
マイペースなお調子者。
だけど根はとてもいいやつ。
なんだかんだで離れられない仲である。




2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 17:24:22.50 ID:IC/rv0qF0
仲良くなってから少し経ったある日

純「あーずーさー」

梓「どうしたの?」

純「宿題おわんなーい!」

梓「そっか、それは大変だね。」

純「もー!冷たいなー!」

梓「自分の宿題は自分で終わらせないとだめだよ…?」

純「おりこうさんめー…」




3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 17:25:52.17 ID:IC/rv0qF0
純「そうだ、梓ん家行ってもいい?」

梓「手伝ってもらおうってこと…?うちの親は二人とも帰り遅くなるから構わないけど。」

純「ありがとー!憂も誘うか。おーい憂ー」

憂「なに?」

純「梓ん家で一緒に宿題やろ?」

憂「いいよ。お姉ちゃんは軽音部の皆さんと外で夕食を食べてくるみたいだし。」

純「よし、けってーい!」




4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 17:28:22.82 ID:IC/rv0qF0
梓「あがって。」

憂「こんばんは。」

純「おじゃましまーす。」

梓「夕飯はどうするの?」

憂「あるもので私が作るよ。」

梓「いいの?」

憂「大丈夫。私の日課だから。」




5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 17:31:37.83 ID:IC/rv0qF0
夕食

憂「できたよ。」

純「す、すごい…」

梓「家の乏しい食材でこんなものを作り上げるとはっ…」

純「私は憂が欲しい!結婚しよう!」

梓「こら!」

純「冗談冗談。」

梓「まったく…でもほぼ毎日憂の手料理を食べてる唯先輩がうらやましいな…」

憂「そんなことないよ。梓ちゃんのお母さんのご飯もきっと私なんかのよりもおいしいと思うよ?」




6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 17:34:22.91 ID:IC/rv0qF0
憂「それに私だってまだまだだし…一人じゃ何もできないし…」

梓の部屋

純「それじゃあ宿題に取り掛かりますか。」

憂「うん。」

30分後

純「あーだるい。」

梓「早っ!?」

純「だって私って結構飽きっぽいしー」

梓「自分で言うな。」




7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 17:41:07.83 ID:IC/rv0qF0
憂「気分転換に音楽でも聴いてみたら?」

純「それがいい!」

梓「何か聴きたい曲はある?」

純「梓に任せる。」

梓「それじゃあこれ。」

~♪~♪

純「これって一昔前のあのバンドの?」

憂「梓ちゃんのお気に入りなの?」

梓「うん、ちょっとね。」




8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 17:45:45.58 ID:IC/rv0qF0
私、中野梓には友達がいなかった。
小学校時代
もともと人と話すのが苦手だった私はいつも男子によるイジメの標的にされていた。
ちょっと体重が増えただけでデブと呼ばれた。
髪形からはゴキブリというあだ名をつけられた。
この髪形が嫌いになってハサミで切り落とそうとしたこともあったが、お母さんが私を優しく宥めてくれたので、それ以降は文句も言わなかった。
女子は私を庇ってくれるものの、私と本当の友達になろうとする者はいなかった。
そんな私は9歳の頃からギタ―にはまっていった。




9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 17:48:55.21 ID:IC/rv0qF0
中学校
イジメは受ける事は少なくなったが、友達と呼べる友達も少なかった。
一応一緒に高校に合格した子もいたが、繋がりといえば中学が同じだけだった。
そんな私の心を癒してくれたのがお父さんが買ってくれたバンドのCDだった。
つらいことがあった時にはいつも聴いていた。
そしてまた明日も頑張ろうという気持ちになれた。
高校に合格できた私だが、やはり積極的になれない。
この桜が丘高校でも私なんかと友達になろうとする人なんていないだろう。
そう確信していた。
下駄箱で憂に話しかけられるまでは。




10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 17:51:35.74 ID:IC/rv0qF0
それから私は軽音部に入り、個性豊かな先輩たちと出会った。
いつもはあまり練習しないけど、やるときにはやる。
とても尊敬できる先輩たち。
ベースの澪先輩。
部長でドラムの律先輩。
キーボードのムギ先輩。
そして私と同じギターの唯先輩。
唯先輩には「あずにゃん」というあだ名までつけられた。
最初は嫌だったが今では結構気に入っている。
私にとって軽音部、放課後ティータイムはかけがえのない存在となった。




11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 17:55:33.34 ID:IC/rv0qF0
そして純とは憂のつながりで知り合った。
最初は面倒くさい人だと思った。
だが、一緒にいるうちに自然とお互いのことが理解できた。
楽器のこと、バンドのこと、いろんなこと。
憂も交えて会話が弾んだ。
友達とはこういうものだということを強く実感できた。
あの頃の私が今の私を見たらきっと驚くだろう。
だって、今の私には当たり前のように友達がいるのだから。




12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 17:58:53.60 ID:JY6qYLOy0
この3人良いよね




13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 18:02:09.09 ID:IC/rv0qF0
純「梓?どーしたの?」

梓「あ、ううん。なんでもない。」

憂「早く宿題終わらせちゃお?」

純「あ、ここわかんない。」

憂「そこはこうやって…」

梓「ふふっ。」

私はこのありふれた日常をこれからも大切にしていきたい。




14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 18:02:19.70 ID:LXQvDAGPP
三期はこの三人でおねがいします




16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 18:08:22.29 ID:IC/rv0qF0
夏合宿が近づいてきたある日

唯「じゃんじゃーん!」

律「唯はほんと天才だよなーギターもあっという間に上達したし。」

澪「軽い音楽と思って入部しに来たのが嘘みたいだな。」

梓「~♪~♪…!!なんでここを間違えるの…!」

律「どうした梓ー。調子悪いのか?」

紬「とりあえずお茶にしましょ?」

梓「私はまだいいです。ここを成功させてからにします。」

律「あらら。」




17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 18:12:34.41 ID:IC/rv0qF0
唯「あずにゃーん、リラックスリラックスー。」ギュッ

梓「わっ、なんですか!?やめてください!」

唯「うわぁ!?」

澪「おい梓…」

梓「だいたい唯先輩は音楽を舐めています!」

梓「最初は自分でも簡単にできるとか思っていたくせに、先輩のくせに私に教えられる立場だったのに、才能で小さい時から努力していた私を追い抜いて…」

唯「あずにゃん怒ってる…」

紬「ちょっと梓ちゃん、そんな言い方はないでしょ?」

梓「才能に満ち溢れた先輩たちがうらやましいですよ!」




18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 18:17:35.05 ID:IC/rv0qF0
パンッ!

梓「!?」

澪「いい加減にしろ!唯に謝れ!」

澪「唯だって最初は軽い気持ちだったかもしれない。だけど今はギ―太や音楽を愛する立派なミュージシャンなんだ。」

律「そうだ、私らだってさ、一緒に音楽やって武道館行きたい。なんて軽い気持ちで始めたんだぞ?澪なんか最初は文芸部に入る!なんて言ってここに入るの嫌がっていたんだ。でも今はここにいる。それでいいんじゃないか?」

紬「梓ちゃん…いったんお茶にして落ち着きましょ?」

梓「…いりません。私もう帰りますから!」

唯「あずにゃん…?」




19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 18:22:18.51 ID:IC/rv0qF0
紬「梓ちゃんの分のお菓子は?」

梓「食いしん坊の唯先輩が勝手に食べればいいじゃないですか!」バタン

唯「行っちゃった…」

律「こりゃ落ち着くまで様子見だな。」

澪「いきなり平手打ちなんて私もつい熱くなっちゃったかな…」

紬「梓ちゃん…」

ガチャ

和「ちょっと律!…って何があったの?」




21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 18:25:09.69 ID:IC/rv0qF0
廊下

梓「(先輩たちは何も悪くないのに、自分勝手に嫉妬して八つ当たりなんて…)」

ゴンッ

?「あいたっ!」

梓「ごめんなさい!って純?」

純「どうしたの梓ー?いきなりぶつかってくるなんて。」

梓「これは…その…純はジャズ研、どうしたの?」

純「今日は早めに解散になってさ…なんかあるんなら私が話聞くよ?」

梓「う、うん。」

純「いったん場所変えよっか?」

梓「そうする…」




22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 18:29:19.16 ID:IC/rv0qF0
純「そっか、ケンカしちゃったのか。」

梓「唯先輩はうまく弾けるのに私は何度もミスしちゃって…ギターを始めて一年ちょっとなのに才能で私を追い抜いた唯先輩がうらやましくなって、八つ当たりして…」

純「なるほどね。」

梓「純のベースの腕も才能なの?純は軽い気持ちで音楽始めたの?」

純「才能か…私には縁のない言葉だね。」

梓「えっ?」

純「ジャズ研に厳しい先輩がいるのは知ってるよね?」

梓「うん、よく愚痴ってたね。」





23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 18:35:13.21 ID:IC/rv0qF0
純「私も同じとこばっか間違って、その先輩に何度も何度も怒られたよ。ベースやめようかって思ったこともあったな…自分には才能がないからとか言い訳してさ。」

梓「純がそんな悩みを抱えることもあったのか…意外にも。」

純「どういう意味かなー…でも必死に努力して何とか難しいパートをマスターした。そしたらその先輩がほめてくれて、更にはお昼をおごってくれたんだ。」

梓「結局その先輩は純のこと、可愛がっていたんだね。」

純「その時私は気づいた。重要なのは才能ではなく音楽に対する情熱と上達しようとする努力なんだって。それさえあれば誰でも音楽は楽しめるって。」

梓「…(もしかしたら先輩たちもこういう考えを持ってるのかな…)」




24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 18:40:36.20 ID:IC/rv0qF0
純「梓はちゃんと努力をしていて、音楽に対する情熱も持っている。それは私だけじゃなくて軽音部の先輩たちも知っているんじゃないかな?」

梓「うん…でも私、先輩たちにひどいことを…」

純「明日ちゃんと謝ろ?」

梓「わかった…純、私のために…ほんとにありがと…」グスッ

純「私や憂、それに先輩たちはいつまでも梓の味方だから。もし梓を馬鹿にするやつがいたら私が懲らしめてあげるよ!」

梓「うわぁぁぁ!!」ギュッ

純「よしよし、今は思いっきり泣いていいよ。」



さわ子「ふふっ、青春ね。」




26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 18:46:10.72 ID:IC/rv0qF0
翌日

唯「あずにゃん来てないね。」

澪「…」

ガチャ

梓「先輩…昨日は本当にすいませんでした。自分勝手な理由で八つ当たりして。」

紬「梓ちゃん…」

澪「私の方こそついカッとなって手を出してごめん。」

唯「あずにゃん、できないところは一緒に練習してできるようにしよ?」

梓「はい!」

唯「では仲直りの…」ギュッ

梓「わっ、もう唯先輩…」

律「もうすっかり仲直りだな。」




28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 18:51:16.93 ID:IC/rv0qF0
紬「お茶にしましょ?梓ちゃんもこっち来て。」

唯「わーい、ケーキ!」

律「私もいただくぜー」

梓「澪先輩。」

澪「どうした?」

梓「私は先輩たちに出会えて本当に幸せです。だからこれからもよろしくお願いします!」

澪「わかった。私もみんなも梓に会えて本当に良かったと思ってる。それじゃあまずはお茶にするか。」

梓「はい!」



純「やっぱ、こうでなくっちゃね…うっ!苦しい…」

純「気のせいだよ…絶対そうだ!」




29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 18:56:05.53 ID:IC/rv0qF0
時が流れ、私たちは二年、先輩たちは三年生になった。
純は後輩たちからも信頼されるいい先輩になっていた。
ベースの腕もよく、次期部長候補とまでささやかれているそうだ。
純は私たちとずっと一緒にいてくれると信じていた。
でも…

梓「純はもう帰るの?ジャズ研は?」

純「今日はちょっと調子悪くて…先輩にはちゃんと断っておいたから。」

憂「お大事にね。」

純「ありがと、さて帰りますかな…っっ!!」ドサッ

梓「純!!」

憂「純ちゃん!!」




30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 19:01:37.85 ID:IC/rv0qF0
純は救急車で病院に運ばれた。
数日後私たちは純の病室を訪れた。
純の両親は私たちをすぐに通してくれた。
純は肌も白く、やつれていた。
そして純は信じられないことを口にした。

梓「癌…!?」

純「そ、また再発したの。それも全身に転移してるって。」

梓「再発って…?」

純「言ってなかったっけ?私、10歳のときに小児癌になってそれからずっと癌と戦ってきたの。でもお医者さんは君の体はもう手術には耐えられないだろうって言ってた。」

憂「そんな!!それじゃあ純ちゃんは…」

純「もうすぐ死ぬね。」

梓「なんで・・・なんでこんな大事な事を言ってくれなかったの!?」

純「さあね。自分でもよく分かんないや。」




31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 19:15:49.92 ID:LXQvDAGPP
急展開ワロタ




32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 19:21:10.14 ID:IC/rv0qF0
梓「こんなことって…信じられないよ!!」

純「私だって信じたくなかった。この幸せな日常がこんなにもあっけなく終わるなんて。」

純「それとこのことはみんなには黙ってて。あんまり騒がれたくないから。」

梓「…わかった。」

憂「純ちゃん…」

梓「純はあとどれくらい生きれるの…?」

純「そうだね。だいたい二カ月くらいかな。」

純「その間にいっぱい思い出作ろ?」

梓「うん、わかった…」




33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 19:26:00.45 ID:IC/rv0qF0
それから私と憂は毎日純のお見舞いに行った。
クラスの事、部活の事、家の事。
色々な話をして笑いあった。
クラスメイトやジャズ研の人たちは純の回復を信じて千羽鶴を折ったり、見舞いに行ったりしてくれた。
真実を知る私と憂は、純がきっと元気になって戻ってくると信じている人たちを見て悲しい気持ちになったが、決して言葉や顔には出さなかった。
休日にはお医者さんの許可をもらい、三人でいろんな場所に出かけた。
服屋、CDショップ、喫茶店、動物園、公園、水族館。
とにかくいろいろな場所へ。
時が経っても色あせない思い出を作るために。




34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 19:32:20.58 ID:IC/rv0qF0
この楽しくも限りある時間はあっという間に過ぎて行った。
そして二ヶ月後
純は行きたい場所があるといった。
お医者さんにはすぐ戻ると断っておいた。
私たちは純を二人で交代で背負って案内してもらった。
純は信じられないほどに軽くなっていた。
彼女はもうすぐ死ぬ。
嫌でもそう確信させられた。

純「ここだよ。」

梓「ここって?」

憂「三人で一緒に夕焼けを見た丘?」

純「正解!」ニッ

その笑顔はとても弱々しかった。




35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 19:39:14.89 ID:IC/rv0qF0
純「私たちが出会ったときはお互い、相手の事をよく考えずにケンカになっちゃったりしたよね?」

憂「うん…」

純「でも今はこんなに仲良し。不思議だね。」

梓「そうだね…」

純「私はもう満足。悔いはないよ。」

梓「ウウッ…!!」

日が沈み始め、あの頃と同じような夕焼けが現れた。
だけど涙でかすんでよく見えなかった。




36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 19:45:06.14 ID:IC/rv0qF0
純「生まれてきて、学校に行って、ベース始めて、憂と出会って、高校に入って、ジャズ研に入って。」

純「そして梓に出会えてほんとによかった。」

純「こんな素晴らしい人生をくれた父さん母さん、そして神様にものすごい感謝してる。」

純「ありがとう、こんな私の友達でいてくれて。」

憂「そんな…お礼を言いたいのは私たちの方だよ!」

梓「私も憂も純に会えて本当に良かったと思ってるよ!」

純「そっか、ありがと…私って幸せ者だなー」

純は力無くほほ笑む。

純「私の事忘れないでね?そして絶対に私の分まで精一杯生きること。約束だよ。」

梓「忘れないに決まってる!当たり前じゃない!」

憂「もちろん!」




37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 19:46:44.91 ID:ZfBo17CcP
ちょっと目を離した隙に急展開
わろ・・・えない




38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 19:55:28.41 ID:IC/rv0qF0
純「なんだかとっても眠いや。ゴメン、もうお別れみたい。バイバイ。」

憂「そんな!」

純「二人は私の親友。たとえ私が死んでもそれは変わらないから。」

純はこれから…死ぬ。

純「梓、憂。」

梓「何…?」

純「大好き」

純はそう言って目を閉じた。

憂「純ちゃん!?」

梓「純、じゅん!?じゅーーん!!!」




39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 20:02:46.02 ID:IC/rv0qF0
私たちは純をおぶって急いで病院に戻った。
でも純は目を覚まさなかった。
永遠に。
私たちは思いっきり泣いた。
でも純は笑っていた。
とても幸せそうに。




40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 20:14:53.18 ID:IC/rv0qF0
純の葬式には私たち同級生やジャズ研の人たちが大勢参列した。
皆が止まることのない涙を流していた。
私たちもまた涙を流した。
棺の中の純は花に囲まれ、眠っていた。
とても安らかな顔だった。
純の両親は泣き崩れていた。
そして去年の冬に純から預かった純の家の猫は棺に寄り添い、まるで涙を流してるようにも見える様子で鳴き続けていた。
あずにゃん二号と私が勝手にあだ名をつけてしまったあの猫の、本当の名前を知ることは結局なかった。
純から聞いた気がするがもう忘れてしまった。
「純はほんとに幸せ者だね。こんなにもあなたのために涙を流してくれる人がいるんだよ?」
と独り言を言うと
「ほんとだ。幸せ者だったんだな私って。それじゃあバイバイ。」
と答えが返ってきた。
そんな気がした…




41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 20:19:56.53 ID:IC/rv0qF0
私、中野梓には友達がいた。
鈴木純。
マイペースなお調子者。
だけど根はとてもいいやつ。
なんだかんだで離れられない仲だった。
この間までは。
だけど今はもうずっとずっと遠くに…
いや違う。
今も純は私の傍にいる。
ずっとずっと。
「そうだよね…?」
純の墓に手を合わせながら墓に向かって尋ねかけた。
するとそよ風が私の髪を揺らした。
「そうだよ。」
まるで純がそう言ったかのように。




42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 20:24:32.14 ID:IC/rv0qF0
また時は流れ、私たちは三年生になり、先輩たちは卒業した。
私は軽音部の部長になった。
私と、入部してくれた憂は新入部員の獲得に奔走していた。
そんなある日

先生「今日は転校生を紹介する。」

先生「三浦、入れ。」

茜「三浦茜です…よろしくお願いします。」

家庭の事情で転校してきたらしい。
後に私の方から積極的に仲良くなり、かけがえのない友達となった。




44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 20:29:36.39 ID:IC/rv0qF0
茜「えっと…中野さん、隣いいですか?」

梓「いいよ。」

憂「お昼一緒に食べよ?」

茜「中野さんのおかず、美味しそうです…」

梓「ありがと。でも最近は朝早く起きるのもなんかだるいんだよねー…」

憂「あはは、梓ちゃん、なんだか純ちゃんみたい。」

茜「純ちゃん?」

梓「ああ、純はね…」




45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 20:35:32.29 ID:IC/rv0qF0
「あれから20年、あっという間だったな…今日が純の命日か。」

「後で墓参りに行ってやるか。」

「ママー早く!」

「わかった今行くよ、純。」

授かった娘に純という名前を付けた。
純はマイペースだけど面倒見がとても良い。
そう、あの純のように。




46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 20:48:04.53 ID:IC/rv0qF0
「高校の卒アルか…懐かしいな。」

「これがママ?」

「そうだよ。」

「この人、ママの友達?私とおんなじ名前だ!」

「そうだよ。私の親友の純はね…」

おしまい

ほのぼのを期待していた皆さん本当にすいませんでした
展開が急すぎてやっぱり過程って大事だよね。と痛感しました
純、勝手に殺してゴメン
純SSを書いたけど残念なSSになってしまった
最初から最後まで梓視点だった
テンプレ通りの人を死なせてお涙頂戴だろと言われてもいいや
見てくれた人はありがとう
支援してくれた人にもありがとう
じゃ




48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/10(金) 21:05:45.06 ID:wZwH1cmg0









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[ 2010/09/11 12:12 ] けいおん | TB(0) | CM(4) はてなブックマークに追加
純ちゃんがハッピーエンドで終わるSSってなかなかないな・・・
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民主党の正体を知ってしまった・・・

おい、民主党が日本のこと本気で潰す気だ。
マスコミに騙されちゃいけない。
http://www35.atwiki.jp/kolia/

ここ勉強になる
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デビちゃん懐かしいな
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梓が結婚しただと!?
なんだ、俺とか
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